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春彼岸全体供養を執り行いました

今日3月20日は春分の日で、ちょうど春のお彼岸の中日でした。
蓮華院御廟(霊園)では全体供養を執り行いました。

ところでなぜ、お彼岸はお参りに都合が良いのでしょうか?

お彼岸の中日、春分の日と秋分の日は、午前と午後、昼と夜の時間がちょうど半分半分で、太陽が真東から上り、真西に沈みます。これを仏教では「中道」と言います。
また「二河白道」という言葉があります。二河白道というのは、進む先が南北に分れて、南側が火の河、北側が水の河。火と水に分れ、その真ん中に真っ白な道がある。

お彼岸には、ご先祖様の居られる彼岸とこの世(此岸=しがん)との間、火の河と水の河の間に真っ直ぐで真っ白な道がつながるから、お彼岸にお参りすると先祖供養の功徳が届き、ご先祖様が救われるという事で、お参りをするわけです。先程「中道」と言いましたが、この話の真っ白の真ん中の道、二河白道が中道なのです。

この「中道」とはちょっと考えると、熱い火の河と冷たい水の河の真ん中と解釈したくなる言葉です。
ところが仏教でいう「中道」は、ただ単に真ん中という場所を示すのではなく、右にも左にも傾いていない、バランスのとれた状態という意味なのです。

この世には昼と夜があり、楽しみも苦しみもあります。中道の「中」は、一つのものの中間ではありません。互いに矛盾し、対立している二つの極端なものの間でバランスが上手くとれていて、安定している状態。それを「中道」と言うのです。

「暑さ寒さも」の譬えの通り、お彼岸の頃は昼と夜の長さが等しく、暑くもなく寒くもない「中道」そのものの快適な気候です。
どちらかに偏ることは、バランスを崩すということです。バランスを失えば、引っくりかえってしまいます。
このコロナ禍で、特に心のバランスを崩されないようにぜひ心がけてください。

本日は雨の中、熱心にお参り頂きまして、さぞやご先祖様が喜ばれていることと思います。ありがとうございました。合掌

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