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今村さま(福岡県福岡市)

Q.お住いは福岡市ですが、玉名市ご出身なんですか?

はい、そうです。もとは熊本県荒尾市ですが、玉名市に移り、両親が玉名市のケアハウスに入りました。

先に母が亡くなって、その時に父親と相談して蓮華院御廟に墓を建てました。そのあと父が亡くなりましたので、同じ墓に葬ったのです。

玉名市にはそもそも共同墓地のようなものがあまり無かったんです。それで霊園を探していたのですが、蓮華院御廟を含めて近辺に3箇所ありました。

それで比較したところ、蓮華院御廟さんは管理がしっかりしているし、公園墓地なので、お墓参りに行っても気分が良いというか、落ち着くんですよね。

別の霊園はコンクリートの壁に囲まれていて、景色も見えないし、お墓が並んでいるだけだったんです。蓮華院御廟の職員さんにお話を聞いてたら、すごく丁寧な対応だったので、決めさせていただきました。

いちばんの決め手は、蓮華院御廟から両親がかつて住んでいた家が見えることなんです。さらに有明海や雲仙まで見える、これは大きかったですね。ずっと有明海と雲仙をみて両親は生きて来たわけですから。

Q.お墓ができた時のお気持ちはいかがでしたか?

ほっとした、という感じですね。これで母を入れてあげられると。それと、幼い頃に早逝した弟が佐賀県鳥栖市にある本家の墓に入っていたのですが、その弟の遺骨も納めることができました。母がずっと、その骨を移したいと言っておりまして、それが叶いました。

ですから蓮華院御廟さんには、両親と弟、3人の遺骨が入っています。

生前の両親は、本家の墓に入ることを嫌がっていました。母は玉名市の隣町出身で、鳥栖なんて遠くに行くのが嫌だったんです。父も、本家が昔の墓なので樹木が鬱蒼としていて、あまりお墓参りに行きたい雰囲気にならない、と。夏に行ったら藪蚊にバンバン刺されますし。

それに比べて蓮華院御廟さんは公園墓地でしょう。行ったら気持ちが良いので、お墓参りに行きたい、という気になる。管理が行き届いていて、職員さんも丁寧親切。眺めもいい。

お彼岸やお盆、観月会など、「みなさん、是非お墓参りに来て下さい」と言うための行事を色々やってくれる。普段は造花を入れているんですけど、お願いしたら生花を供えてくれます。

すごく丁寧に色々やっていただけます。

9月のお彼岸の全体供養と観月会は毎年家族で行っています。命日にも行きますので、年に8回以上は行っているんじゃないでしょうか。福岡市内から日帰りで、一日6〜8時間コースくらいですね。

行ったら管理棟で職員さんと30分くらい、世間話して帰ります。

先日も父の13回忌を蓮華院御廟の管理棟で行いました。仕出しもとってくれるし、読経もしていただけるので良い場所だと思います。

特定の菩提寺はもってないので、宗派を問わないという蓮華院御廟さんの対応はありがたいですね。蓮華院誕生寺のお坊さんに般若心経をあげていただいています。

春先の、桜の季節は良いですよ。すごく風情があります。初夏の新緑の季節も良いし。それに後ろの小岱山(しょうだいさん)は子供の頃よく登っていた山なんですよ。

Q.最近はお墓を持たない方も増えていますが、どう思われますか?

散骨とか樹木葬が流行っていますけど、それだと寂しいです。やっぱり素直に親とか先祖を大事にしたいなと思います。

子供はともかく、孫の世代には他の土地に行ってしまって誰も見てくれない墓になってしまうかも知れませんが、仮にそうなっても(永代供養など)手続きできるようになっているとお聞きしましたので、安心しています。

子供には先祖の墓のことは忘れて欲しくないので、法要などには必ず呼ぶようにしています。僕も玉名は自分が育った場所ですから、愛着がありますね。

Q.お墓参りして、他にも立ち寄られますか?

お墓を建てた当初は奥之院にもよく行っていました。最近はお墓参りして、食事して帰ると行った感じです。

玉名には菊池川があって、鰻が有名なんです。3軒くらい鰻屋さんがあって、そのうち1軒「ほりもとうなぎ本店」にいつも寄ります。鰻の蒲焼が美味しいんです。菊池川の支流の繁根木川沿いにあります。

玉名は福岡からの観光客が多いんです。玉名の温泉施設が福岡からの直行便のバスを出していたりします。

他に、藤棚が有名な山田日吉神社に寄ることもあります。6月の「高瀬裏川花しょうぶまつり」があるときは、そちらにも行って、終わったら食事して帰ります。

大牟田の老舗「レストランだいふく」とか、最近見つけた「創作和食ダイニング善」にも行くこともありますし、地元のパン屋さんで買い物して帰ったりもします。

Q.玉名といえばNHK大河ドラマで金栗四三さんが盛り上がっていますね

金栗四三さんは私の高校の先輩なんですよ。在学中はまだご存命でした。寄宿舎から自宅まで20キロを走っていたと聞いています。

もう一人有名な人がいます。笠智衆(りゅう・ちしゅう)という昭和の俳優さんで、小津安二郎の映画などによく出ていました。地元の寺の息子で、坊さんになるのが嫌で飛び出していったそうです。

最近では坂村真民(さかむら・しんみん)という詩人が有名ですね。蓮華院誕生寺の貫主さんもよく話題に出されます。蓮華院御廟や奥之院にも、坂村真民の大きな碑が立っています。なかなか良い詩ですよ。

Q. 蓮華院御廟へ何かご要望はありますか?

蓮華院御廟さんの良さは管理、手入れ、スタッフの気持ちよさですね。すごく丁寧にやってくれるし、優しいし、よく気遣いしてくれるし、これは大きいですよね。だから行ったら、ついつい話ちゃいますね。

随分良くやってもらっています。普通の霊園だとあそこまでしないと思いますよ。

お彼岸2回、お盆、お正月と年4回も全体供養をやってくれるわけですよ。そんな行事が約3ヶ月に1回でしょう、けっこう大変だと思いますよ。

そういう行事でもない限り、ふつう命日ぐらいしか行かないじゃないですか。行事ごとにお墓参りできることは、親や先祖を偲ぶ良いきっかけになると思いますね。必ず郵送で案内が来ますから、思い出すきっかけになるわけです。

だから、これ以上お願いしたいことなんて無いですね。

お墓参りに行ったらお墓を拭き掃除して、生花を供えて帰るんですが、蜘蛛の巣が張ってるようなことはまず無いです。お参りしたら必ず鐘撞堂で鐘をつくのを楽しみにしています。

霊園内の鐘撞堂。どなたでもついていただけます。

観月会の時には法要の後に演奏会があるのですが、これもちょっとした楽しみです。軽食も出されるので三時間くらい過ごすわけですが、霊園でそんなことやっているところは聞いたことがないです。

ご遺族の皆さんのために、一生懸命「是非お参りに来てください」ときっかけを工夫して作っておられる努力を感じます。

墓は石材屋さんが作っているわけで、蓮華院さんが受け取っているのは管理費だけ、その管理費も決して高いわけではないんです。頻繁に行事をやっていれば粗も見られて苦情の元になるわけで、何もやらないほうが楽じゃないですか。

だから、いろんなことを丁寧にされているな、と思います。

そうやってきっかけを作っていただければ、お墓参りに行こうかなという気になるし、行けば「親父、お袋、来たよ」と言ってあげられるし、墓の掃除もできるし、ありがたいですよ。

あと、春先に行くとウグイスが鳴くんですよ。夏は緑が濃い。お墓参りしたあと鐘をついて、周りは木が鬱蒼と茂っている。そういうのを見ながら俳句を詠むんです。

気持ちが良いだけじゃなくて、すごく励まされる。

そんな仕掛けを作るために、蓮華院御廟のスタッフは汗をかいてくれる。行事をするために費用負担を求められるわけでもないですし、ほんと感謝ですよね。それがあの霊園の、1番の魅力だと思いますよ。

だから年5〜6回も行くんです。

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